1月10日(土) 美波町のアオリイカ・ブリ釣り


アオリ・ブリ最終戦?


昨日は上り潮が流れ 年末に14℃台まで下がっていた海水温も18℃台に急上昇。

アオリもブリも高活性でバンバン釣れまくったそうな。

(松竹丸の船頭さんが1人で12杯 清和丸はメジロ〜ブリ39本だって)


前日の爆釣情報を聞いて 期待していくと ろくなことないのは分かっているが…



ブリ一本勝負でもよかったが、この時期の大型アオリも捨てがたいので

1人10匹ほどアジを用意して

まずはアオリから。


今日も北西の風予報なので 全く心配なし。

あとは釣るだけ。



最初の流しのあと

私 「潮 動いてますか?」

船頭さん 「止まっとる」

私 「………。」

何だかとっても嫌な予感。

この瞬間 今日の釣りは とっても厳しいものになることが決まったようだ。


潮が動いていれば この厳寒期でもアオリは釣れるのだが

潮が止まっていると アタリは限りなく遠くなってしまう。



予想通り 2時間やって 船中アタリすらなし。

潮が止まっている上に 風もないので船が動いていかない。



唯一のアタリをのがさず



何とか1杯。

この時期にしては珍しいキロサイズの♀だった。


アオリ狙いの他船も船中0〜1杯と大苦戦。

潮が流れない日は ポイントがどうとか 釣り方がどうとかいうレベルではなく

どこやっても潮が流れていないので釣れないのである。





釣れないアオリに見切りを付けて

「沖 行きま〜す」


沖の潮が少しでも動いてくれていればいいのだが、

何だかとってもいやな予感。



昨日 一昨日と大島のすぐ近くで釣れていたそうな。

冷たい下り潮で南下していたベイトの群れが

温かい上り潮に乗って 再び北上したようだ。



10時 釣り再開。


最初の流しを終えて

私「潮動いてますか?」

船頭さん「全然」

私 「………。」


この時点で 苦戦は必至ということか。


1人で10本釣ってやろうと密かに意気込んでいたが 下方修正。

今日は1匹でも釣れたらいいかな くらいの展開になりそうだ。



予想に反して2回目の流しで ベイトがついて

艫の方から順番にヒット。

続いて胴の2人にヒット。

そして最後にミヨシの私にヒット。



まさかの4人同時ヒット。

潮 止まっていても食うやん。


しかし 半分ほど巻き上げたところで すっぽ抜け。

結局取り込めたのは メジロ1 ブリ1 だった。



気を取り直して

さぁ 闘いは始まったばかり。

ここからバンバンヒットさせるぞ と思ってがんばるが



ベイトが全く掛からなくなった。




1時間 経過…







2時間 経過…












3時間 経過…













4時間 経過…


正確に言えば10時過ぎから14時過ぎまで

船頭さんは ベイトの群れを探して何度もポイントを変え

何十回と仕掛けを下ろしたが



掛かったのは このマルアジ1匹のみ!!


ベイトの群れの上に船を付けて

仕掛けを群れの中へ通しているにもかかわらず

ベイトが全く針に掛からない。


瀬戸内や鳴門でも 潮止まりにはマルアジや青物なんて全く釣れないもんな。

まさにお手上げ状態。


この釣りは潮の動き具合によって

その日船中で揚がる青物の数が決まるといっても過言ではない。

5段階に分けると

レベル1…1人0〜1本 船中6本以下(魚の数>釣り人の数)

レベル2…1人1〜3本 船中10本程度

レベル3…1人2〜5本 船中15〜20本程度

レベル4…1人3〜8本 船中20〜30本

レベル5…1人5〜10本 船中30本以上

昨日はレベル5で 今日はレベル1のようだ。


レベル4や5の日に当たれば

どんな仕掛けを使っていても 適当な釣り方しても この釣り初めての人でも

仕掛けを落とせばベイトが掛かり 底まで落とせば即ヒットなんだけど

今日みたいなレベル1の日に当たれば 細心の注意を払っても

1本獲れるかどうかの厳しい状況になる。



清和丸のマイクから

「これだけエサの付かない日は 初めてじゃ〜」って

今期最悪の日(船中メジロ2本だったようです)ってことみたい。


ベイトが掛からなければ 釣りのスタート地点にも立てない。


太平洋の潮流れは 沖に出ないと分からない。

大潮・小潮も関係なし。

干潮・満潮も関係なし。

瀬戸内のように決まった時間に転流することなし。

いい潮が流れていれば 一日中時合いで入れ食い。

潮が止まって入れは 一日やっても撃沈。


瀬戸内であれば 前日爆釣であれば

翌日 同じ時間帯に行けば爆釣とはいかないまでも

必ず時合いは訪れるはずだが ここには それがない。


上り潮流れ入れ食いだった昨日とは大違い。

一日違えば まさに天国と地獄。

まぁ 自然相手の釣りですから…





14:30を回って ラスト1時間。


ここまで 船中 アオリ2 ブリ1 メジロ1


1人分の釣果としても淋しい。



少し沖の水深125mほどのポイントで

今日 初めてサバが付いた。



これはチャンスかも。


ほらね。



70cm級のメジロ。

ちっちゃいけど やっと1匹釣れた。



残された時間はあとわずか。

集中、集中。

続いて 底近くでベイトを掛けて待っていると

竿先が ゴン!!と一気に引き込まれた。

今度のヤツはちょっと手応えがある。



お腹 ぷっくりのブリ 93cm。



まだチャンスはあるはず。



次の流しでも 中層でベイトが掛かって

底まで落とすと即ヒット。


3本目は80cm級のメジロ大?ブリ小?



必殺仕事人風に 船頭さんが神経〆してくれる。


ラスト1時間で 滑り込み

何とか本命を釣ることができた。



みんなで昨日の1人分?くらい。

何十回も流して 今日 サビキにエサが掛かったのは わずか7〜8回ほど。

船に釣り上げたベイトはマルアジ・サバ各2匹のみ。

潮が動かない1日は まさに修行の1日。



この釣りを始めて今年で7年目、

今期は間違いなくこれまでで一番青物の多いシーズンだった。

1本とかいう日もあったが ブリ狙いの日には ハズレなしに釣ることができた。


しかし レベル5だった開幕戦の爆釣を除き

あとの釣行日は釣れない日を選んでいるかのごとく

ほとんどレベル1〜2の活性の低い日ばかりであった。

楽して簡単に釣れる1本もいいが

苦心して何とか釣り上げる1本も これまたいいものである。

来シーズンまでにまたレベルアップを図らねば。



本日の釣果 アオリイカ 胴長 30cm 
         ブリ 〜93cm 3匹